【横浜関内店】かかとの捻れと外反母趾の関係とは?
2025年03月8日

足のトラブルの中でも、特に「外反母趾」は多くの人が悩まされている症状です。外反母趾は、足の親指が内側に曲がり、骨が外側に突出してしまう状態を指しますが、これが進行すると歩行にも支障をきたすことがあります。一方、「かかとの捻れ」というのも、足にとって大きな問題を引き起こすことがある症状です。この二つがどう関係しているのか、今回はそのメカニズムを解説します。
1. かかとの捻れとは?

かかとの捻れ(足関節の回旋)は、足のアライメント(骨の並び)が正常でない状態を指します。通常、足はまっすぐで、歩行や走行の際に効率よく力を地面に伝えます。しかし、何らかの原因でかかとが内側または外側に捻れると、足全体のバランスが崩れ、歩行や立っているときに負担がかかりやすくなります。
かかとの捻れの原因としては、遺伝的な要因や過去の怪我、長時間の立ち仕事、間違った靴の選び方などが考えられます。これによって、足全体に不均等な圧力がかかり、特に親指の部分に負担が増加することが知られています。
2. 外反母趾とは?
外反母趾は、足の親指が内側に曲がり、足の親指の付け根の骨(外反母趾の「こぶ」)が突出してしまう症状です。この状態が進行すると、足のアーチの崩れや歩行のバランスの乱れが起こり、さらに痛みや足の疲れを引き起こす原因になります。
外反母趾の原因には、遺伝的要因、長時間の立ち仕事、適切でない靴を履くこと、または過度な足の負担などが挙げられます。しかし、かかとの捻れがあると、足のアライメントが崩れているため、外反母趾を引き起こしやすくなります。
3. かかとの捻れが外反母趾を引き起こすメカニズム
かかとの捻れがあると、足のアーチが崩れ、足全体の力の伝わり方に偏りが生じます。この偏りが続くと、親指部分に負担がかかり、外反母趾が発症しやすくなるのです。
具体的には、かかとの捻れによって足の指にかかる圧力が不均衡になり、親指に過剰な力が集中します。その結果、親指が内側に曲がり、外反母趾が悪化します。このように、かかとの捻れと外反母趾は互いに影響し合い、症状を悪化させることがあるのです。
4. 外反母趾によるその他のトラブル
外反母趾は単に親指の形が変わるだけではなく、足にさまざまな他のトラブルを引き起こす原因にもなります。以下のような症状が現れることがあります。
- 巻き爪
外反母趾が進行すると、足の指の圧力バランスが崩れ、指が不自然に曲がりやすくなります。この影響で、特に親指が巻き爪になりやすくなります。巻き爪になると、爪が皮膚に食い込むため、痛みや炎症を引き起こし、最終的には感染症のリスクが高まります。 - タコや魚の目
外反母趾によって親指が内側に曲がると、その部分に過剰な圧力がかかりやすくなります。これが長期間続くと、皮膚が硬化してタコや魚の目ができることがあります。これらは痛みを伴うことが多く、歩行が困難になることもあります。 - 足底の痛み
外反母趾が進行すると、足全体のアーチが崩れ、足底にかかる圧力が不均衡になります。このため、足の裏に痛みを感じることがあります。特に歩行時に痛みが増すことがあり、放置しておくと慢性的な足底筋膜炎などを引き起こす原因になることもあります。
5. 予防と改善方法
かかとの捻れや外反母趾を予防・改善するためには、いくつかの対策が有効です。
- 適切な靴選び:足に合った靴を選ぶことが基本です。靴の幅や高さ、サポート力が足に合わないと、足のアライメントに悪影響を与えます。
- 足底筋群のトレーニング:足のアーチを支える筋肉を鍛えることで、足全体のバランスを改善できます。特に、足の裏を意識したエクササイズが効果的です。
- インソールの使用:足のアライメントを整えるために、インソールを使用するのも一つの方法です。特に、かかとの捻れを補正するためのインソールが販売されています。
- ストレッチ:足首やふくらはぎの筋肉をストレッチして、柔軟性を保つことが重要です。硬くなった筋肉は足のアライメントを悪化させる原因になります。
6. まとめ
かかとの捻れと外反母趾は密接に関係しており、一方の症状が進行すると他方も悪化する可能性があります。さらに、外反母趾が進行すると巻き爪やタコ、魚の目、足底の痛みなどの別のトラブルも引き起こすことがあります。適切な予防策を講じ、日々のケアを心がけることで、これらの症状を改善・予防することができます。足は私たちの体を支える大事な部分ですので、日頃から足元のケアをしっかり行い、快適な生活を送ることを心がけましょう。
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