巻き爪の矯正方法は、専門店と医療機関で異なります。専門店ではプレート、医療機関ではワイヤーや矯正具、クリップ、手術による矯正治療が可能です。
巻き爪の長さや厚みなどにより、どの矯正方法が向いているかが変わります。
各方法ごとのメリット・デメリットを踏まえて選びましょう。
本記事では、巻き爪を矯正するタイミングや矯正方法、費用相場について紹介します。
巻き爪はセルフケアでは根本改善が難しい
巻き爪は、テーピングやコットンパッキングなどのセルフケアで改善できると考える人もいるでしょう。
しかし、セルフケアは一時的な痛みの緩和にはなるものの、爪の生え際を矯正することはできません。
セルフケアを続けても巻き爪の進行は止まらず、徐々に爪が皮膚の内側に巻き込んでしまいます。痛みや炎症があるのに無理に自分で対処しようとすると、炎症が悪化したり傷口が広がったりするリスクもあります。
根本的の巻き爪を治すためには、専門店や医療機関での矯正治療が必要です。
巻き爪の矯正は思ったほど痛くない?早めの検討がおすすめの理由
巻き爪は、痛みを感じた時点で矯正治療を検討するのがよいでしょう。
何もしていない状態で指先が痛む方はもちろん、靴を履いたときだけ痛むような軽度の症状でも、今後の治療期間を短縮するために早めの対処をおすすめします。
巻き爪の治療は、矯正の過程で痛みが生じないケースがほとんどです。
重度の巻き爪の場合、矯正器具の装着時に痛みを伴うことがありますが、一時的なものであるため痛みを心配しすぎる必要はないでしょう。
【専門店】プレートによる巻き爪矯正方法
専門店では、プレートを使った巻き爪矯正を受けられます。特殊な樹脂や金属でできたプレートを爪の表面に装着し、弾力性を利用して爪の形を徐々に改善します。
| メリット | デメリット |
|---|---|
・爪の根元から矯正できる ・深爪や爪が短くても施術できる ・プレートは透明で見た目が目立たない ・矯正中の痛みはほとんどない ・親指以外の爪でも施術可能 ・プレートが外れにくい | ・矯正が終わるまで時間がかかる |
プレート矯正は治療終了まで6か月以上かかるケースが多いですが、爪の根元から巻き爪を改善できるため再発しにくいのが魅力です。
爪が短くてもプレートを装着できるため、深爪の人にもおすすめできます。
また、プレートは見た目が目立たないだけでなく、装着時の違和感も少なめです。靴を履いたり歩いたりしたときも、プレートを付けている感覚はあまりありません。
矯正中に痛みを感じることもほとんどないため、日常生活への影響を抑えて矯正したい人は、専門店をご検討ください。
【医療機関】4つの巻き爪矯正方法
医療機関で行っている巻き爪の矯正方法は、下記の4つです。
なお、爪が食い込んで皮膚が傷ついている場合は、矯正前に炎症の治療もできる医療機関に相談しましょう。
上記の治療法には、それぞれ爪の長さや厚みにより向き不向きがあるため、自分に合う矯正方法を確認しましょう。
①:【ワイヤー】矯正力の強いワイヤーを用いて爪の形状を徐々に改善する
医療機関で行われるワイヤー矯正方法には、主に「マチワイヤー法」と「3TO-VHO®法」の2種類があります。
マチワイヤー法は、爪に小さな穴を開けて形状記憶合金のワイヤーを通す矯正方法です。一方、3TO-VHO®法は爪の両端にワイヤーを取り付け、専用フックで巻き上げて固定します。
両者のメリットとデメリットは下記の通りです。
| 矯正方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| マチワイヤー法 | ・痛みはほとんどない ・治療期間が短め | ・ワイヤーを通すために、爪を伸ばす必要がある ・矯正中に稀に爪が割れることがある ・ワイヤーが爪から外れやすい |
| 3TO-VHO®法 | ・爪が短くても矯正できる ・来店頻度が少ない | ・ワイヤーが衣服の繊維に引っかかりやすい ・矯正中に爪が割れたり、ワイヤーが外れたりするケースがある ・治療期間がやや長め ・装着時に痛みが出やすい |
爪にある程度の長さがある人はマチワイヤー法、深爪の人は3TO-VHO®法が向いています。医療機関によってはどちらか一方しか採用していない場合があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
なおワイヤーは矯正力が強く、爪が薄い人はワイヤーの力に負けて矯正中に爪が割れる可能性があります。
不安な場合は、プレートや矯正具、クリップを用いた矯正方法を検討するとよいでしょう。
②:【矯正具(巻き爪マイスター)】超弾性合金ワイヤーを内蔵したコイルばねの力で矯正する
矯正具(巻き爪マイスター)を用いた矯正では、超弾性合金ワイヤーを内蔵したコイルばねの力で徐々に爪を平らにしていきます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・矯正中に爪が割れにくい ・爪が分厚い人でも装着できる | ・装着できるのは足の親指のみ ・爪が短い、爪の横幅と器具のサイズが合わない場合は装着できない ・器具が衣服の繊維に引っかかりやすい ・矯正力が弱い |
矯正具(巻き爪マイスター)での矯正は、爪に穴を開ける必要がないため、矯正中に爪が割れるリスクが少ないです。爪が分厚くても装着でき、爪に穴を開けるワイヤー矯正が難しい人にも向いています。
ただし、矯正に対応している器具のサイズは足の親指のみで、装着するには爪の長さが必要です。足の親指以外の巻き爪に悩んでいる人や深爪の人は、別の矯正方法を検討しましょう。
③:【クリップ】形状記憶合金の器具を爪先に取り付け、爪を平らに戻す
クリップ矯正は、形状記憶合金でできた器具を爪先に装着し、皮膚の内側に巻いた爪を平らに戻す方法です。装着したクリップが爪全体を持ち上げ、爪が皮膚に食い込むのを防ぎます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・爪が薄い人でも装着できる ・対処的な痛み改善には良い健康保険が適用される | ・爪が短すぎるとクリップを取り付けられない ・爪が厚い場合は、クリップが装着できる厚さまで爪を削る必要がある ・角度の強い巻き爪は効果がみられない |
クリップ矯正は矯正力が強すぎず、爪の割れや過度な矯正が懸念される爪が薄い人でも装着できるのが利点です。
ただし、爪と皮膚の間に隙間がないと取り付けられないため、爪を深く切り込んでいる場合は伸ばす必要があります。
また、クリップは標準的な爪の厚さに合わせて作られており、爪が分厚いとクリップを装着できません。装着したい場合は事前にやすりで爪の表面を削り、厚みを調整しておきましょう。
④:【手術】爪を除去し、新しい爪を正常な形に誘導する
巻き爪の治療方法には、保険適用となる手術もあります。手術では爪を除去し、爪の下面と接地している「爪床(そうしょう)」という皮膚を平らに整えることで、新しく生える爪を正常な形にしていきます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・健康保険が適用される ・巻き爪による痛みを早期に解消できる | ・術後に爪が小さくなったり、うまく伸びなくなったりするリスクがある ・爪が生え揃うまで半年ほどかかる・切除した爪が伸びてくる可能性がある ・残ってる爪が再度巻き爪になる可能性がある |
痛みの原因である爪を除去するため、つらい痛みから早期に解放される点がメリットです。
ただし、爪を除去すると伸びてくる爪のサイズが小さくなったり、うまく成長しなかったりするリスクがあります。
手術自体は誰でも受けられますが、近年では他の矯正方法で改善できる症例が増えたこともあり、手術を推奨しない医師もいます
手術の適応となるのは、慢性的な炎症によって皮膚が赤く盛り上がる「肉芽(にくげ)」を形成している場合です。
また巻き爪矯正を受けたにもかかわらず、何度も再発してしまう場合は手術となります。
手術は即効性がある一方で、リスクも大きい治療法です。他の矯正方法で対応できるのか手術が必要なのか、医師と相談したうえで慎重に決めましょう。
巻き爪矯正にかかる費用の目安
巻き爪矯正にかかる費用は矯正方法や専門店・医療機関ごとに異なりますが、初回治療費の目安は下記の通りです。
| 正方法 | 料金の目安(1か所あたり) |
|---|---|
| プレート | 5,500円~(軽度・中度・重度により変動) |
| マチワイヤー法 | 4,000円~12,000円 |
| 3TO-VHO®法 | 6,000円~15,000円 |
| 巻き爪マイスター | 6,000~8,000円 |
| クリップ | 5,000円~15,000円 |
巻き爪矯正は、手術を除いて保険適用外の自由診療となります。
また、ワイヤーやプレートなどの矯正器具は、定期的な交換が必要です。従って、初回の治療費用に加えて、器具の交換費用も考慮に入れる必要があります。
施術の回数や期間によっても総額が変動するため、お近くの専門店・医療機関の料金体系を事前に確認しておきましょう。
根元から巻き爪を矯正するなら専門店に行こう
セルフケアでは巻き爪を根本的に改善できないため、専門店や医療機関での矯正治療が不可欠です。専門店ではプレート、医療機関ではワイヤーやクリップ、手術による治療を受けられます。
巻き爪を根元から矯正して再発を防ぎたい場合は、プレート治療を行っている専門店がおすすめです。
巻き爪補正店では、医師の専門知識に基づいて開発された矯正器具と、目立ちにくい透明プレートを使用して爪の根元から巻き爪を改善します。
一人ひとりの症状に応じたプランをご提案するので、巻き爪による痛みや不快感を感じる場合はお気軽にご相談ください。
