陥入爪は爪の角や側面が皮膚に食い込んで、炎症を起こしている状態です。
巻き爪と混同されることもありますが、厳密には別の症状でありながら、併発することもあります。
放置すると、炎症だけでなく、激しい痛みや肉芽を引き起こす可能性があり、悪化すると爪の一部を切除する手術が必要になるケースも少なくありません。
本記事では、陥入爪のセルフケア方法から専門的な治療法、再発予防のポイントまで詳しく解説します。
陥入爪は自然治癒しないので専門的な対処で根本改善を目指すべき

陥入爪は、放置しても自然に治ることはありません。爪が皮膚に食い込むと炎症が起こり、時間の経過とともに痛みが増す傾向があります。
炎症が長期間続くと、皮膚の修復過程で「肉芽(にくげ)」と呼ばれる赤く腫れあがった肉の塊が形成されるケースがあります。
肉芽ができると、爪の矯正と肉芽の治療が両方必要になる場合があるため、治療が難渋し治療期間も長期化してしまいます。
陥入爪を根本的に治すには、矯正器具を使用した保存的治療が一般的ですが、状況によっては手術治療が選択されます。
陥入爪が原因で怪我をしてしまっている場合は、まずは医療機関を受診しましょう。
応急処置として陥入爪をセルフケアする2つの方法

陥入爪の痛みを一時的に和らげる方法には、テーピングとコットンパッキングがあります。
簡単に自宅で実施できる応急処置であり、症状が軽度の場合や医療機関を受診するまでの間の対応として役立ちます。
ただし、応急処置は根本的な解決策にはならないため、爪の食い込みが深くならないうちに、専門店や医療機関での治療を検討しましょう。
①:テーピング
テーピングは、陥入爪による軽度の痛みを和らげる効果が期待できる方法です。テープで皮膚を引っ張り、爪と皮膚の間に隙間を作ると痛みを軽減できます。
まずは医療用テープや絆創膏を用意し、爪が食い込んでいる皮膚にテープを貼りましょう。
次に、らせん状にねじりながら足指にテープを巻きつけます。直線状にテープを巻くと血流が悪くなる可能性があるため、必ずらせん状に巻きましょう。
②:コットンパッキング
爪の端を持ち上げて皮膚との間にコットンを詰める「コットンパッキング法」を行うと、爪と皮膚が接触しないため痛みを緩和できます。
やり方は簡単で、コットンから適量の綿を取り出してこより状に形作り、ピンセットや爪楊枝を使って爪と皮膚の隙間に入れ込むだけです。
ただし、爪を短く切りすぎていると爪の端が見えにくく、コットンの挿入が難しくなる場合があります。
また、挿入するコットンの量が多すぎると痛みが増す原因となるため、様子を見ながら量を調整しましょう。爪が薄く割れやすい方は、爪を持ち上げる際に割れないよう慎重に作業してください。
陥入爪を根本改善する2つの主要な治し方

陥入爪を根本から治療するには、専門家による適切な治療が必要です。
治療法には、大きく分けて下記の2つがあります。
保存的治療で対応するケースが多いですが、肉芽が形成されていたり炎症がひどかったりすると、手術治療が適しているケースもあります。
早めに専門家に相談し、陥入爪の根本的な改善を目指しましょう。
①:爪を残したままにする保存的治療
陥入爪の治療では、爪を残したまま治す「保存的治療」が近年の主流です。
皮膚に食い込んだ爪を、矯正器具を用いて正常な形へと導きます。
具体的な治療方法にはプレートやワイヤー、クリップ、ガター法があります。
| 治療方法 | 特徴 | 受けられる場所 |
|---|---|---|
| プレート | 特殊な樹脂などでできたプレートを爪表面に接着し、弾力性を利用して変形した爪を矯正する | 専門店 |
| ワイヤー | 形状記憶合金でできたワイヤーを爪に装着し、変形した爪を平らに導く | 医療機関 専門店 |
| クリップ | クリップ型の器具を爪に取り付け、爪を自然な形に戻していく | 医療機関 専門店 |
| ガター法 | 肉芽を伴う陥入爪に対して、アクリル製の小さなチューブを爪と皮膚の間に挿入し、爪の食い込みを防ぐ | 医療機関 |
プレート矯正が受けられるのは、巻き爪や陥入爪などのフットケアを行う専門店です。一方で、ワイヤーやクリップ、ガター法は医療機関で行われています。
巻き爪補正店では、プレートを使用して爪を根元から治療する施術を行っています。透明なプレートのため見た目が目立たず、矯正による痛みはほとんどありません。
装着時の違和感も少なく、靴下や薄手のストッキングを問題なく着用できます。症状に合わせた施術をご提案させていただくので、お気軽にご相談ください。
②:爪の一部を切除する手術治療
陥入爪が進行して保存的治療の実施が難しいときは、爪の一部を切除する「手術療法」が選択肢されます。手術療法は保存的治療と異なり、健康保険が適用されます。
代表的な手術法は「フェノール法」です。フェノール法では、陥入している爪の端部分を切除した後、爪を作る役割を持つ「爪母(そうぼ)」にフェノールという薬剤を塗布します。
フェノールには組織腐食作用があり、塗布した部分から爪が生えなくすることで、陥入爪の再発を防ぎます。
フェノール法は爪の幅が広く弯曲が少ない陥入爪に向いている治療法で、炎症や化膿がある状態でも施術可能です。肉芽がある場合は、爪と肉芽を同時に切除できる利点もあります。
ただし、施術後は爪の幅が狭くなるだけでなく、爪の両側を同時に切除すると爪の生える方向が変わるリスクもあります。
また、末梢循環障害や管理不良の高血圧・狭心症のある方は手術できない可能性があるため、事前に医師に相談してください。
陥入爪による肉芽の治し方

陥入爪の炎症が続くと発生する肉芽を治すには、専門的な治療が必要です。主な治療法には、下記の3つがあります。
①:ステロイド外用薬
炎症や腫れの軽減が期待できるステロイド外用薬を、肉芽や炎症部分に塗布します。
②:内服薬
細菌感染している場合は、抗菌作用のある内服薬を服用します。
③:液体窒素治療
-196℃の超低温で炎症部分を凍結させ、余分な組織を壊死させる。施術から約1週間程度で処置部分が剥がれ落ちます。
肉芽にはステロイド外用薬で対処するのが基本ですが、細菌が繁殖している場合は内服薬、肉芽が大きい場合は液体窒素治療が必要になるケースもあります。
肉芽を放置すると痛みが強くなる可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。
陥入爪の治療後も正常な爪を保つための予防法

陥入爪を治療して痛みを改善できたとしても、誤った習慣を続けると再発する可能性があります。正常な爪を保つために、下記の4つを意識しましょう。
少し意識を変えるだけで陥入爪を予防できるため、ぜひ実践してみてください。
①:正しい爪の切り方を習慣づける
陥入爪を予防するために、正しい爪の切り方を知って習慣づけましょう。
誤った切り方をすると、爪が前方ではなく横方向に伸び、爪の端が皮膚に食い込みやすくなります。特に陥入爪のリスクを高めるのは、爪を短く切りすぎる「深爪」や、爪の角を切り取る「バイアスカット」です。
爪は白い部分を少し残し、まっすぐ一直線に切るのがポイントです。爪の角の部分は深く切り取らず、やすりでなめらかに整えましょう。
②:クリームで足の爪を保湿する
足の爪は乾燥すると脆くなり、外部からの刺激に弱くなるため、陥入爪の予防には保湿も不可欠です。
乾燥によって爪の水分が失われると、爪が硬く収縮して皮膚に食い込みやすくなり、陥入爪のリスクが高まります。
陥入爪を防ぐために、入浴時に足と爪周りの汚れをきれいに洗い流し、クリームで丁寧に保湿しましょう。
また、保湿を日常的に行うメリットは予防だけではありません。毎日爪に触れる習慣ができれば、爪の変形や色の変化など、早期の段階で異変に気づく可能性が高まります。
③:つま先に余裕があり歩きやすい靴を選ぶ
直接的な陥入爪の要因だけではなく、外的要因も存在します。
窮屈な靴を長時間履き続けると、爪が四方から圧迫され、皮膚に食い込む原因となります。陥入爪の予防と改善のために、自分の足のサイズに合う歩きやすい靴を選びましょう。
自分に合う靴選びのポイントは、下記の4つです。
- つま先部分に足指が動かせるだけのゆとりがある
- かかと部分が足にぴったりとフィットする
- ベルトや靴紐が付いており、足の甲や足首をしっかり固定できる
- ヒールが低い
上記の条件を満たす靴であれば、足が靴の中で動かず、爪への圧迫を抑えられます。靴を選ぶ際は必ず試し履きをして、歩きやすいか確認しましょう。
④:正しい歩き方を心がける
誤った姿勢や歩き方は重心のバランスを崩し、足の指にかかる負荷が偏ります。指先に適度な負荷がかからないと爪は変形しやすくなるため、正しい歩き方を心がけましょう。
歩く際は背筋を伸ばし、頭頂部が糸で上に引っ張られているようなイメージで姿勢を保つのがポイントです。
また、足はかかとから地面に着地し、小指側から親指側に向かって重心を移動させましょう。最後は、親指を押し出すように蹴り上げます。
正しい歩き方を意識すれば、足指や爪への負担が均等になり、陥入爪の予防につながります。
症状が悪化する前に陥入爪を治療しよう

陥入爪は放置すると症状が進行し、痛みが増すだけでなく、炎症や肉芽などを引き起こす可能性があります。
テーピングやコットンパッキングで一時的な痛みの緩和は可能ですが、根本的な改善には専門的な治療が必要です。
巻き爪補正店では、透明なプレートを使用した陥入爪の根本的な治療を提供しています。自宅でのセルフケア方法を含めたアドバイスも行っているので、再発予防にもつながります。
治療を受けて陥入爪が治れば、痛みから解放されて日常をのびのびと過ごせるようになるでしょう。手術が必要になるほど症状が悪化する前に、ぜひ巻き爪補正店へご相談ください。
