爪に現れるボコボコの原因は加齢・乾燥といった自然な要因から、ストレス・鉄分不足・病気まで多岐にわたります。
ボコボコに変形した爪は体調不良のサインである可能性もあり、特に黄色く分厚くなった爪は放置しても治らないケースがあるため、早めのケアが大切です。
本記事では、爪がボコボコする原因や、今日からできる改善策を解説します。症状に心当たりがある、爪のボコボコをケアしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
爪がボコボコになる主な原因6つ

爪の表面がボコボコになる原因は、主に以下の6つに分類できます。
それぞれ詳しく解説するので、自分はどの原因に当てはまるのか確認してみましょう。
①:加齢
爪の表面に縦線ができるボコボコは、加齢によって自然に現れる現象です。爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)と呼ばれ、40~50代になると目立ち始める人がいます。
病気ではなく、誰にでも現れる現象のため過度に心配する必要はないでしょう。
ただし、爪が乾燥すると割れ・欠けが起こりやすくなります。衣服に引っかかり、爪が剥がれるなど症状が悪化する場合もあるでしょう。保湿ケアを心がけ、指先を保護していく必要があります。
②:乾燥
爪の表面がボコボコになる主な原因の一つは乾燥です。丈夫な爪には適度な水分が必要ですが、水分不足になり乾燥すると爪がボコボコしたり、脆くなったりします。
爪の潤いを保っているのは、「爪床(そうしょう)」と呼ばれる爪の下の皮膚です。しかし、頻繁な手洗いや除光液の使用などにより、指先の水分が不足しやすくなります。
とくに冬場や空調の効いた室内では、爪が乾燥しがちです。手洗い後はハンドクリームを塗る、除光液の使用はできるだけ控えるなど、日頃から乾燥しないように意識しましょう。
③:日常の習慣
普段履いている靴による圧迫や、洗剤の使用といった日常の習慣が、爪に影響を与える場合があります。
たとえば、足の爪がボコボコした状態で成長してしまうのは、窮屈な靴が原因の1つです。
とくにハイヒールのような先のとがった靴は指先を圧迫し、生えたての柔らかい爪を傷つけてしまう可能性が高いでしょう。傷ついた部分は溝となり、成長すると爪がボコボコして見えてしまいます。
また、サッカーなど足を使うスポーツを頻繁にしていると、接触や靴の締め付けなどで爪が折れることもありますが、再生するときに角質がたまってしまい、ボコボコした黄色く分厚い爪が生えてくることもあります。
サイズの合わない靴を長時間履くのは避けるなど、爪への負担を軽減する工夫が大切です。日常の何気ない習慣がトラブルにつながるため、一度見直してみるとよいでしょう。
④:ストレス
精神的なストレスが強いと、爪の根元にあり爪を作る役割を担う「爪母(そうぼ)」への血行が悪くなり、爪の成長に影響を及ぼす場合があります。数か月後にストレスの影響を受けた部分がへこみ、横線として現れることがあります。
また、ストレスによる無意識の爪噛みや、甘皮周辺を触るクセも爪の形状を変える原因になりかねません。とくに付け根の生まれたばかりの爪は柔らかく、刺激が加わると変形しやすくなります。
ストレスによる爪への影響を軽視せず、ストレスを溜め込まないように心がけましょう。
⑤:鉄分不足
鉄分を十分に摂取していないと、赤血球内のヘモグロビンが減少して起こる「鉄欠乏性貧血」につながる場合があります。鉄欠乏性貧血の症状の一つとして挙げられるのが、爪の中央部がスプーンのようにへこみ、先端が反り返る「匙状爪(スプーンネイル)」です。
匙状爪は手足両方の爪に見られますが、とくに手の親指・人差し指・中指に出現しやすい傾向があります。鉄分不足だと爪への栄養供給が滞ってしまうため、バランスのよい食事で鉄分を十分に摂取しましょう。
⑥:病気
爪のボコボコは、病気が原因で発生するケースもあります。原因となる主な病気は以下の通りです。
| 病気 | 症状 |
|---|---|
| 爪白癬(つめはくせん) | ・爪の色が黄色や褐色に変わり、縦筋やボコボコが現れるようになる ・進行すると爪が白く濁って厚くなる、爪が変形するケースがある |
| 乾癬(かんせん) | ・爪に小さな点状のへこみができる ・爪の周りの皮膚にカサカサとした赤い皮疹を伴う場合もある |
| 糖尿病 | ・血流の悪化により爪への栄養供給が低下し、横線が発生することがある |
| 扁平苔癬(へんぺいたいせん) | ・爪の表面がガサガサとした質感になり、白く変色する |
| 指粘液嚢腫(ゆびねんえきのうしゅ) | ・指にゼリー状の内容物が入って膨らみが生じる ・爪の付け根近くに形成されると、圧迫により縦溝が生じるケースがある |
上記の症状が見られるときは、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。
爪がボコボコすると現れる5つの主な症状

爪がボコボコするのは、変形爪の症状の一つです。変形爪は、形状や質感が通常とは異なる爪全般を指します。爪がボコボコすると現れる代表的な症状は、次の5つです。
中には体調不良のサインとして現れるものもあります。自分の爪はどの症状に当てはまり、何が原因なのかを以下で確認してみましょう。
①:黄色く厚くなる
爪に圧力が加わったり、乾燥して角質がたまった状態で爪が再生しようとすることが続くと、爪が黄色く厚くなり、段差ができてボコボコした状態になります。足の爪に多くみられるのが特徴です。
症状を放置すると、爪の割れや剥がれといった二次的症状を引き起こす可能性があります。歩行時の痛みや不快感につながるケースも少なくありません。
黄色く厚くなった爪は、切っても放置しても治りません。自然な改善は期待できないため、改善したいときは足爪の専門家に相談しましょう。
②:縦線が入る
爪に縦線が入る症状は、多くの人に見られる一般的な現象です。縦線のほとんどは爪のシワによるもので主な原因は加齢や乾燥であり、20代ではあまり目立ちませんが、40~50代になるとはっきりした線が現れやすくなります。
縦線が深くなると爪が縦割れしやすくなる可能性があります。予防のために保湿を心がけ、爪に強い力がかからないよう気をつけましょう。
③:1本の指だけに横線が入る
1本の爪にのみ横線が現れるのは、外的な刺激が主な原因です。指を挟んだり、強くぶつけたりした際の衝撃で爪に横線が形成される場合があります。また爪を噛んだり触ったりするのも刺激となります。クセがある方は手袋やマウスガードなどを着用し、爪を触らないように対策しましょう。
また、精神的なストレスや睡眠不足が続いて自律神経に影響し、爪を作る爪母の働きが弱まって横線が現れるケースも考えられます。自律神経が乱れると血行不良を引き起こし、爪の成長に影響が出てしまいます。
④:すべての爪に横線が入る
すべての爪のほとんど同じ位置に横線が出現する症状は「ボー線条」と呼ばれます。ボー線条は、爪母の機能が一時的に低下し、爪がうまく作られなくなって起こると考えられています。
爪母の機能が低下する原因は、発熱を伴う病気や糖尿病、出産、薬剤の副作用・亜鉛不足などです。爪に刻まれた横線の深さや幅は、原因となる体調変化が続いた期間と強度に関連性があるとされています。
爪の横線に気付いたら、近い時期に体調の変化や病気がなかったか振り返ってみましょう。心配な方は、医師への相談をおすすめします。
⑤:小さな点状のへこみが出る
爪の表面に小さな点状のへこみが出ている場合、点状爪甲凹窩と呼ばれ、自己免疫の乱れが考えられるでしょう。過度なストレスや栄養バランスの崩れにより、自己免疫が正常に働かなくなると、点状のへこみが複数生じます。
症状が現れる方の中には、円形脱毛症を併発しているケースが少なくありません。2つの症状が併発しやすいのは、自己免疫の乱れが爪にも髪にも影響を及ぼすためと考えられます。
爪のボコボコを改善する4つの方法

爪のボコボコを改善するには、以下の4つのアプローチが効果的です。
爪がボコボコになった原因を確認し、自分に必要な改善方法を試してみてください。ただし、爪が生えてくるまでには時間がかかるため、継続的にケアしていきましょう。
①:爪の乾燥を防ぐ
乾燥すると爪がボコボコしやすくなるため、日頃から保湿ケアを心がけましょう。
きれいな爪を保つには、ネイルオイルやクリームを使用するのが効果的です。
とくに、洗い物や掃除といった水仕事の機会が多いと、爪は乾燥しやすくなります。
洗剤に含まれる化学薬品も乾燥を助長するため、作業時にはゴム手袋を着用して爪を保護する習慣をつけることが対策になります。
②:栄養バランスのとれた食事をする
ボコボコのない滑らかな爪を育むには、栄養に偏りのない食生活が欠かせません。
すでにボコボコになっている部分を改善するのは難しいですが、新しく生えてくる爪をきれいにすることはできるでしょう。
爪を丈夫にするには、爪の形成にかかわる栄養素を摂取する必要があります。タンパク質・鉄分・亜鉛・ビタミン類・カルシウムを含む食材をうまく取り入れましょう。
| 栄養素 | 役割 | 多く含む食材 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 爪の主成分であるケラチンの生成にかかわる | スルメ、鶏ささみ、ごまさば、糸引き納豆 |
| 鉄分 | 爪の成長を助け、欠けを防ぐ | きな粉、豚レバー、かつお節 |
| 亜鉛 | 爪の成長を促す | ピュアココア、いりごま、いわしの煮干し |
| ビタミンA | 皮膚や粘膜を作る | レバー、うなぎ、卵黄、人参、ほうれん草 |
| ビタミンC | 鉄分の吸収を高める | パプリカ、キウイフルーツ、ブロッコリー |
| カルシウム | 爪を強くする | プロセスチーズ、ししゃも、がんもどき |
③:ストレス解消を心がける
ストレスによる自律神経の乱れは爪の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、自分に合うストレス解消法を取り入れましょう。たとえば、以下のような解消法があります。
- ウォーキング・ストレッチなどで体を動かす
- 入浴・音楽鑑賞・アロマテラピー・読書などでリラックスする
- 十分な睡眠・バランスのよい食事・デジタルデトックスなど、生活習慣を改める
- 料理・写真など趣味の時間を楽しむ
- 友達と遊ぶ・家族との時間を設けるなど、人との交流を増やす
心がリフレッシュすれば自律神経が整い、きれいな爪の成長につながります。ストレスを溜め込まないよう、できることから始めてみましょう。
④:爪を噛むクセをやめる
爪を噛んだり、いじったりするクセは爪の周りの皮膚を刺激し爪の根本の皮膚炎症が起こり、表面をボコボコにする要因となるためやめましょう。傷んだ爪を見るのが精神的ストレスになり、悪循環になるケースもあります。
爪がささくれていると気になって触りたくなってしまうため、爪をケアしてきれいに整えることが大切です。爪が滑らかな状態なら、無意識に触ってしまう機会を減らせるでしょう。
また、以下のような対処法も噛むクセをやめるのに効果的です。
- 爪を噛みたくなるのはどのような状況かを把握し、その場面を意識的に避ける
- マニキュアや、苦味成分入りの爪噛み防止剤を塗る
- 手袋を着用する
- マウスガードを利用する
- 爪を噛みそうになったらガムを噛む
- 自力で改善が難しいときは、皮膚科や心療内科で専門的なサポートを受ける
クセをやめるのは簡単ではありませんが、自分に合う方法を見つけて意識的に生活してみましょう。
爪のボコボコを改善するには生活習慣を見直そう
爪のボコボコは、加齢・乾燥・日常の習慣・ストレス・鉄分不足・病気などが主な原因です。症状を改善するには、保湿・栄養バランスの見直し・ストレス管理など、原因に合わせた対処をしましょう。
ただし、セルフケアで改善が難しいときは、専門家への相談もご検討ください。ボコボコした爪は変形爪の一種であり、巻き爪補正店で対応できるケースがあります。爪の形状や状態に合わせて適切なケアやアドバイスを提供しているので、一度相談してみましょう。
