爪が2枚になるトラブルには、「二枚爪」「割れ爪」「副爪」の3種類があります。主な原因は、乾燥や外的刺激、栄養不足、ネイルによる負担です。
症状を放置すると、衣服に引っかかって割れや欠けが悪化する可能性があります。
また副爪の場合、魚の目が隠れていると痛みを生じるケースも少なくありません。日常生活に支障をきたす前に、ケアする必要があります。
本記事では、爪が2枚になるトラブルの詳細や、改善・予防方法を解説します。
爪が2枚になるトラブルの種類

爪が2枚になるトラブルには、大きく分けて3つの種類があります。
トラブルによって原因や対処法が異なるため、まずは自分の症状がどのタイプに当てはまるか見極めましょう。
①:二枚爪(爪甲層状分裂症)
二枚爪は、爪の先のほうが薄く剥がれてしまうトラブルです。爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)ともいいます。
健康な爪は3層構造でしっかりとくっついていますが、二枚爪の場合それぞれの層の間にすき間ができており、空気が入り込むと剥がれてしまいます。
特に空気が乾燥する冬は水分が足りず、ちょっとした刺激で剥がれてしまう可能性があります。
②:割れ爪(爪甲縦裂症)
割れ爪は、爪が縦方向に割れてしまうトラブルです。爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)とも呼ばれ、手足の爪に数ミリほどの亀裂が縦に走ります。
深刻な場合には、爪の先から付け根に向かって大きな亀裂が生じるケースも少なくありません。
亀裂が深いと痛みを感じたり、爪が引っかかったりします。症状が続くと、新しく生えてくる爪も同じように割れやすくなります。
③:副爪
足の小指の横に、小さな別の爪のように見えるものを副爪(ふくそう)と呼びます。見た目は爪が2枚に分かれたような状態に似ていますが、実際はタコや魚の目と同じ角質の一種です。
副爪は、靴による圧迫が主な原因で発生します。特に狭い小指部分が圧迫され、皮膚が厚くなって角質化し、副爪ができるケースがよくあります。
なお、副爪自体は痛みの原因とはならず、巻き爪専門店でほとんど痛みを感じず除去が可能です。
しかし、副爪の下に魚の目が隠れていると、角質の芯が神経を圧迫して痛みを感じる可能性があります。
爪が2枚になってしまう4つの原因と対策

爪が2枚になってしまう主な原因には、以下の4つがあります。
意識していないと、日常生活で思わずやってしまう行動ばかりです。爪のトラブルを悪化させないためにも、何に気をつけるべきか具体的な内容を確認しておきましょう。
①:乾燥による爪の水分不足
爪の乾燥は、2枚に割れてしまう大きな原因の一つです。手洗いを何度も行ったり、食器洗いなどの水仕事を続けたりすると、水分を保つための皮脂まで洗い流されます。
また足の爪は手の爪より厚いため、皮膚から供給される水分が足りない傾向にあります。特にお風呂上りは、必要な水分・油分が洗い流されて乾燥している可能性が高いでしょう。
水分量が減った爪はもろくなり、外からの力に対して弱くなってしまいます。
乾燥を防ぐには、爪専用のオイルやクリームを使うのがおすすめです。普通のハンドクリームでも保湿はできますが、専用商品なら爪に必要な栄養を補給できます。
外出先でも保湿ケアができるよう、バッグに保湿アイテムを入れておくと便利です。使うときは爪の表面だけでなく、周りの皮膚や生え際までしっかり塗りましょう。
②:外的な刺激
普段の生活で加わるさまざまな刺激も、爪が2枚になる原因となります。ぶつけたり力が加わったりすると爪に負担がかかることはイメージしやすいでしょう。
たとえば、パンプスやビジネスシューズのような窮屈な靴は避けたほうがよいでしょう。圧迫による刺激で皮膚が厚くなり、角質化して副爪の原因になる場合があります。
足が滑ってつま先に負担がかかることを防ぐために、インソールを活用するのも1つの対策です。
インソールは足裏にかかる体重の負荷を分散して副爪の予防や再発を防いだり、土踏まずがなくなる扁平足を予防したりする効果も期待できます。
また、ネイルファイルで爪切りを行うことも対策になります。
爪切りで勢いよく爪を切ると、その衝撃でもひび割れの原因になります。また断面がデコボコになり、爪の表面が薄く剥がれてしまうケースも少なくありません。
ネイルファイルなら、強い衝撃を与えず長さや形を整えられます。45度の角度で爪に当て、優しく動かしましょう。
どうしても爪切りを使いたい場合は、お風呂上がりなど爪が柔らかくなったタイミングで切るのがおすすめです。
強い衝撃を与えないようゆっくり丁寧に切ると、爪への負担を軽減できます。最後にネイルファイルで断面を滑らかに整えれば、爪が割れたり薄く剥がれたりするのを防げるでしょう。
③:タンパク質やビタミンなどの栄養不足
爪を作るにはタンパク質やビタミン、鉄分などの栄養が必要不可欠なので、栄養不足になると2枚に割れやすくなります。
特に鉄分が不足して起こる「鉄欠乏性貧血」になると、二枚爪になりやすくなります。強くしなやかな爪を作るには、バランスのよい食事が重要です。
しかし、現代において食事の内容が偏っている人は珍しくありません。ダイエットで食事量を制限することで、爪に必要な栄養が不足しがちになるケースもあります。
栄養不足が続くと、爪が薄くなったりもろくなったりして、日常生活での小さな刺激でも傷つきやすくなるでしょう。
爪を作るための成分と、その成分が豊富に含まれている食材を下表にまとめましたので、参考にしてください。
| 栄養素 | 役割 | 多く含む食材 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 爪の主成分であるケラチンの生成にかかわる | スルメ、鶏ささみ、ごまさば、生湯葉 |
| ビタミンA | 皮膚や粘膜を作る | うなぎ、卵黄、味つけのり、人参、ほうれん草 |
| ビタミンB2 | 爪の細胞の成長を促す | レバー、あまのり、アーモンド |
| 鉄分 | 爪の成長を助け、欠けを防ぐ | きな粉、しじみ、かつお節 |
| 亜鉛 | 爪の成長を促す | ピュアココア、いりごま、牡蠣 |
| カルシウム | 爪を強くする | プロセスチーズ、ししゃも、油揚げ |
④:ジェルネイルやマニキュアによる負担
ジェルネイルやマニキュアを頻繁にしていると、爪に負担がかかって2枚に割れる原因になります。
ジェルネイルでは、ジェルをしっかり密着させるために、爪の表面を削って凹凸を作るのが特徴です。削ると爪が薄くなり、傷つきやすくなります。
またジェルネイルを落とす際には、油分を取り去るアセトンが含まれたリムーバーを使います。
必要な水分・油分まで奪ってしまうため、リムーバーを使うたびにダメージが少しずつ積み重なっていくでしょう。
一般的なマニキュアでも注意が必要です。マニキュアを落とすために使う除光液も、爪の水分や油分を奪って乾燥の原因となります。特にアセトンを含む除光液は注意が必要です。
「爪が薄くなった」「縦線がみられる」などの変化があったら、爪が弱っているサインの可能性があります。しばらくネイルを休み、爪をケアする期間を設けましょう。
ネイルを楽しむ機会が多い方は、アセトンフリーの除光液を選ぶのがおすすめです。爪への負担を抑えながらマニキュアを落とせます。
もちろん、一般的な対策として保湿オイルやクリームによる日常ケアも大切です。
爪が2枚に割れてしまったときのケア・改善方法

爪が2枚に割れたときのケア方法は、トラブルの種類によって異なります。当てはまるトラブルの対処法を試してみてください。
放置すると症状が悪化するおそれもあるため、なるべく早めに対処しましょう。
二枚爪:テーピングで応急処置する
二枚爪になったら、応急処置としてテーピングで爪を保護しましょう。
傷ついた部分は、自然にもとに戻ることはありません。放置すると衣服に引っかかり、割れや欠けがひどくなる可能性があります。
二枚爪に気づいたら、早めにテーピングをしましょう。テーピングの手順は以下の通りです。
- 医療用テープとハサミを用意する(絆創膏の粘着テープでも代用可)
- テープを5cmほどの長さに切り、さらに横半分に細く切る
- テープがよれないように引っ張り、爪の傷ついた部分を覆うように貼る
テーピングしたら、新しい爪が伸びるまで待ちます。伸びたら爪をネイルファイルで削り、整えていけばきれいな見た目になるでしょう。
割れ爪:ステロイド薬を塗る
割れ爪(爪甲縦裂症)のケアには、ステロイドの塗り薬を使うことがあります。
爪が割れる原因はいくつかありますが、その一つは爪を保護する後爪郭(こうそうかく)の異常です。
後爪郭は爪の根元にあり、何らかの理由で傷つくと爪が正常に生えない原因になるとされています。
そしてステロイド薬を後爪郭に塗ると、割れ爪が改善するという研究結果(※)が報告されています。
ステロイド薬は市販もされていますが、どれを選べばよいか分からないときは皮膚科で処方してもらうようにしましょう。
薬は朝晩2回塗り、2~3か月ほど続けましょう。爪が生える根元部分から先端まで、丁寧に塗り込みます。
徐々に爪がきれいになっていれば、そのまま薬の塗布を続けましょう。根気強く塗布することで、健康的な爪に近づいていく場合があります。
ただし、2~3か月ほど薬を塗り続けても症状が改善しない場合は乾燥や外的刺激などではなく、病気が原因で割れ爪になっている可能性があります。
自己判断は控え、早めに医療機関を受診しましょう。
※参考:「爪甲縦裂症:原因と治療」
副爪:専門店で取り除いてもらう
副爪は自分でケアせず、専門店で取り除いてもらいましょう。
足の小指にできる副爪は爪ではなく硬い角質でできており、家庭用の爪切りではうまく切れません。自分で無理に切ろうとすると、周りの皮膚を傷つけて出血する可能性があります。
専門店では、専用の器具を使って丁寧に副爪を取り除いていきます。
痛みの感じ方には個人差があるものの、ほとんど痛みを感じずに施術が可能です。魚の目が隠れて痛くなるケースもあるので、副爪に気づいたら早めに専門店へ相談しましょう。
爪が2枚に割れたら専門家に相談しよう

爪が2枚になる主な原因は、乾燥や外的刺激、栄養不足、ネイルによる負担などです。二枚爪や割れ爪、副爪は自然によくならないため、適切なケアを行う必要があります。
セルフケアでも症状が改善するケースもありますが、早めに対処したい場合は専門店に相談するのがおすすめです。特に副爪は自分でケアするのが難しく、誤った対処で症状を悪化させる可能性があります。
巻き爪補正店なら、専用のフットケアマシンできれいに副爪を取り除けます。痛みがあるときは魚の目が隠れている可能性もあるので、ぜひ相談してみてください。
