爪が変形して曲がる症状は、巻き爪や変形爪、爪白癬といったさまざまなトラブルのサインの可能性があります。
初期の段階では見た目の違和感だけでも、進行すると痛みや炎症が出て歩きにくくなることもあります。
本記事では、爪が曲がる主な症状や考えられる原因、根本的な改善方法について解説します。
爪が曲がる・変形する主な症状

爪が曲がる・変形する主な症状には、以下の4つがあります。
見た目の変化や痛みなど、症状はそれぞれ異なりますが、いずれも放置すると悪化しやすくなります。
変化に早く気づき、適切に対応するためにも、各症状の特徴を把握しておきましょう。
①:爪が皮膚の内側に曲がる巻き爪・陥入爪
爪が皮膚の内側に向かって曲がっている場合は、巻き爪や陥入爪の可能性があります。
巻き爪は、本来平らな爪が丸みを帯び、端の部分が皮膚の内側へ巻き込む症状です。爪のカーブがきつくなると皮膚に食い込むようになり、ズキズキと痛むケースもあります。
一方で、陥入爪は爪の端が皮膚に刺さって炎症を起こし、赤みや腫れ、化膿などを伴う症状です。
炎症が慢性化すると、皮膚が修復しようとして「肉芽(にくげ)」と呼ばれる赤く盛り上がった組織ができ、さらに痛みが悪化するケースがあります。
②:爪が分厚くなる変形爪
爪が通常よりも厚くなり、表面がデコボコと波打つように変化している場合は、変形爪(へんけいそう)の可能性があります。爪にツヤがなくなり、濃い色に変色してしまうのが特徴です。
深爪やケガなどが原因で指先の皮膚が盛り上がっていると、爪がまっすぐ成長できず、変な方向に伸びるケースがあります。
また見た目の変化だけでなく、靴を履いた際の圧迫感や歩行時の違和感を引き起こす可能性もあります。
③:爪が変色してボロボロになる爪白癬(爪水虫)
爪白癬(つめはくせん)は、カビの一種である真菌が爪に感染して起こる疾患です。爪の一部が白や黄色を帯びて濁り始め、徐々に厚みが増し、先端からもろく崩れていきます。
進行すると爪の色が茶色や黒っぽく変化し、爪が剥がれてしまうケースも少なくありません。
さらに悪化すると爪が変形するため、皮膚に当たって痛みや歩行障害を引き起こすこともあります。
④:爪が反り返るスプーンネイル(匙状爪)
爪が反り返るように曲がった状態をスプーンネイル(匙状爪)といいます。爪の中央がくぼみ、先端が中央よりも高く反っているのが特徴です。
反り返った爪は上に向かって成長するため、伸びると先端が衣服や寝具などに引っかかりやすくなります。
その結果、爪が割れたり欠けたりしやすくなり、日常生活で不便を感じる場面が増える可能性があります。
爪の変形を放置すると感染や転倒のリスクがある

変形した爪を放置していると、皮膚に刺さって痛みが生じるケースがあります。傷ついた場所から雑菌が侵入し、感染症を引き起こすリスクが高まるでしょう。
また、爪の形が変わると歩く際にバランスを取りにくくなる場合があります。足裏の特定の場所に体重がかかると、タコや魚の目といった二次的なトラブルが起こりやすくなります。
さらに、痛みを避けようと無意識に歩き方を変えると、ひざや腰に余計な負担がかかってしまうケースも少なくありません。バランスが崩れて転倒リスクが高まり、ケガにつながるおそれもあります。
変形した爪を放置すると全身の健康に影響を与える可能性があるため、早期の対処が不可欠です。
爪が曲がる・変形する原因と対策
爪が曲がる・変形する主な原因は、以下の6つです。
原因を理解し、日常生活で実践できる対策を取り入れて、爪のトラブルを予防しましょう。
①:爪を短く切りすぎている
爪を短く切りすぎると、爪に覆われていない部分の肉が歩行時の圧力で盛り上がり、爪がまっすぐに伸びるのを妨げてしまいます。
爪が前方ではなく横方向に伸びると起こるのが、巻き爪や陥入爪です。また、爪の下に新たな層が重なり、徐々に分厚くなる変形爪になるケースもあります。
さらに爪が短すぎると、指の腹からの圧力に爪が耐えられず、上向きに反り返ってしまうスプーンネイルの原因にもなります。
爪を切るときは、指先の肉が少し見える程度の長さを保つのが基本です。爪の切り口がまっすぐになるよう整え、両端はやすりで軽く丸みをつけましょう。
②:爪や皮膚が乾燥している
乾燥して水分を失った爪は、硬く収縮しやすくなります。収縮した爪が皮膚に食い込むように曲がると巻き爪や陥入爪になり、強い痛みを感じてしまうケースも少なくありません。
また、爪が縮んで硬化が進むと、厚みを帯びて変形爪になる場合もあります。
さらに、皮膚が乾燥するとひび割れや傷ができやすいため、白癬菌などの感染リスクも高まります。
乾燥を防ぐためには、入浴後などのタイミングで保湿クリームを塗り、皮膚をやわらかく保ちましょう。日頃から爪周りのケアを心がけると、爪の変形や感染の予防につながります。
③:圧迫感が強い靴を履いている
足に合わない窮屈な靴を履いていると、爪に継続的な圧力がかかり、巻き爪や陥入爪、変形爪といったトラブルを引き起こしやすくなります。
特に、ハイヒールやつま先が細く尖ったビジネスシューズなどは、爪や指に強い負担を与えるため避けた方がよいでしょう。
靴選びの際は、つま先と靴の間に約1cmの余裕があり、指の付け根に締め付け感がないものを選びましょう。
また、足の甲や足首をしっかり固定できる、ベルトや靴紐が付いたデザインの靴もおすすめです。歩行中に足が靴の中で滑るのを防止でき、爪への衝撃や摩擦を軽減できます。
④:足の形が崩れている
扁平足や外反母趾といった足の形の崩れは、巻き爪や陥入爪、変形爪を引き起こす原因の一つです。
足の土踏まずが失われた扁平足になると、歩行時に体重のかかり方が不均等になり、爪に余分な負担がかかります。
また、親指の付け根が外側に飛び出す外反母趾の場合、骨格の変形により親指が圧迫されやすくなります。
こうした足のバランスの乱れには、インソールの活用がおすすめです。足裏全体に体重を分散できるため、歩行時の安定感が増し、爪への負担を軽減できます。
⑤:足を清潔に保てていない
足のお手入れ不足で角質や汚れが溜まると、爪が厚くなって変形爪につながります。また、爪白癬は菌が増殖すると進行するため、足を清潔に保つことが基本的な予防策です。
入浴時には石鹸を使って足の裏や指の間、爪の周囲に溜まった角質や汚れを丁寧に洗いましょう。
お風呂上がりには、蒸れによる菌の繁殖を防ぐため、タオルでしっかりと水気を拭き取るのも大切なポイントです。
⑥:爪の生育に必要な栄養が足りていない
スプーンネイルの原因の一つに、鉄欠乏性貧血があります。鉄分不足で血流が悪くなると、爪に栄養が十分に届かず、爪が脆くなってしまいます。
鉄分不足を防ぐには、しじみやかつお節、きな粉といった鉄分が豊富な食品を日々の食事へ積極的に取り入れるようにしましょう。
また、爪を作るにはタンパク質やビタミン類も不可欠です。特定の栄養素に偏るのではなく、日頃からバランスの取れた食事を意識して、健康な爪を育てましょう。
爪の変形を根本から治す2つの選択肢

爪の変形を根本から治療する方法には、以下の2つの選択肢があります。
フットケア専門店では痛みの少ない施術を受けられ、医療機関では薬を使った治療が可能です。症状の程度や希望に応じて、適切な方法を選択しましょう。
①:痛みを抑えて治療したいならフットケア専門店
巻き爪や陥入爪、変形爪などの症状に悩んでいる場合は、フットケア専門店を検討するとよいでしょう。痛みをできるだけ抑えた施術を受けられるのが特徴です。
巻き爪や陥入爪には、プレートやワイヤーを用いて爪の形状を整える矯正を行います。見た目や装着時の違和感が少ないため、普段通りの生活を送りながら施術を続けられるでしょう。
また、変形爪のように爪が厚くなっている場合は、専用の機械で硬くなった部分を少しずつ削って整えます。
施術中の痛みはほとんどなく、リラックスして受けられるケースが多いため、初めて治療を受ける方におすすめです。
②:薬を処方してもらいたいなら医療機関
薬による治療が必要なときは、医療機関を受診するとよいでしょう。爪白癬の場合、根本的な治療のために抗真菌薬を処方してもらえます。
また、鉄欠乏性貧血が原因でスプーンネイルが起きている場合には、鉄剤を処方してもらえるでしょう。
巻き爪や変形爪の治療にも対応しており、炎症や感染が見られるような重症化したケースでは、医学的な観点からの治療が可能です。
痛みや炎症が強いときは、自己判断で対処せず、専門医に相談しましょう。
爪が曲がる・変形する症状があるときは専門家に相談しよう

爪が曲がったり変形したりする症状には、巻き爪や陥入爪、変形爪、爪白癬、スプーンネイルなどがあります。
症状を改善するには、保湿や適切な靴選びなど、原因に合わせた対処が必要です。ただし、セルフケアでは改善が難しいケースもあります。
爪の変形を根本から治したいときは、フットケア専門店への相談がおすすめです。
巻き爪補正店では、巻き爪や陥入爪、変形爪といったさまざまな爪のトラブルに対応しています。再発防止のアドバイスも行っているため、ぜひ一度ご相談ください。
