魚の目とイボの違い、知っていますか?

2024年12月23日

足裏にできる「魚の目」と「イボ」。見た目が似ているため混同されやすいのですが実は、原因も対処法も異なります。魚の目とイボの違いや、それぞれの原因などについてお話ししたいと思います。

魚の目とイボの違いは?

魚の目イボは、どちらも足裏に出来ることが多く、表面が硬くなるため見た目が似ていることがあります。

1.魚の目(鶏眼)

・原因:魚の目は靴や歩行時の摩擦や刺激によって特定の場所に負担がかかり、皮膚が硬くなることでできます。中心部には硬い芯があり、この芯が血管神経を刺激することで痛みが発生します。

・見た目:固い部分が丸く芯が中心にあるのが特徴です。芯が魚や鶏の目のように見えるため「魚の目」「鶏眼(けいがん)」と呼ばれるようになったと言われています。

・発生場所:足の裏や指の付け根、特に靴と触れやすい場所に多く見られます。

2.イボ(尋常性疣贅)

・原因:イボはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚に感染して出来るものでウイルス性の皮膚疾患になります。傷口や乾燥した部分から侵入しやすく感染によって発生します。

・見た目:皮膚が盛り上がっている。表面がザラザラしている。黒い点や赤い点が見えることがあります。魚の目と違い押すと周りが痛むことがあります。

・発生場所:魚の目と違い、靴や歩行時の摩擦や刺激を受けない場所に出来ることが多いです。また、指や手などにもできることがあります。

魚の目のケア方法

1.足に合った靴を履く:魚の目の原因は摩擦や圧力のため足に合わない靴を履き続けると症状が悪化します。インソールを使ったり足にフィットする靴を選ぶようにしましょう。

2.角質ケアで芯を取り除く:市販の魚の目パッドや角質除去用のファイルを使い少しずづ角質を取り除く方法があります。ただし、無理に削りすぎると皮膚を傷つけてしまうので丁寧に行いましょう。

3.皮膚科での治療:魚の目に痛みがある場合や自分でケアすることが難しい場合は、皮膚科での診療をお勧めします。医師による芯の除去や薬剤による治療で症状が改善されます。

イボのケア方法

1.皮膚科での治療:ウイルス性のイボは、放置すると周りにも感染が広がるリスクがあります。皮膚科では液体窒素を使ってウイルスを冷却して取り除く「凍結方法」があります。数回の治療が必要になりますがウイルスに直接アプローチできるため、効果的です。

2.免疫力の向上:ウイルス感染によるため、免疫力が低下していると再発しやすくなります。バランスの取れた食事や十分な睡眠など日常生活でも免疫力を高めることを心がけましょう。

3.家庭内での感染対策:他人にも感染する可能性があるため家庭内での感染対策も重要になります。お風呂や足ふきマットは清潔に保ち、タオルの共有をしないなどの対策を心がけてください。

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魚の目とイボでは原因が異なるため、適切な対処法も異なります。間違ったケアをすると症状を悪化させてしまうこともあるため、それぞれに合ったケアを心がけましょう。また、自己判断が難しい場合は皮膚科を受診し、専門的な治療を受けることをお勧めします。どちらも早期に対処することで痛みや不快感が軽減され、健康的な足を保つことができます。

※当店では「イボ」の疑いと判断させていただいた場合、施術を中断させていただくことがございます。

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