抗がん剤治療による爪の変化
2023年12月20日
爪の変化
・爪の変形…「巻き爪」「爪が薄くなる」「白い横溝ができる」「爪の表面がデコボコになる」
・色の変化…「爪が褐色、黒く変色する」
・剥離・割れ爪
・爪下の出血・化膿
・爪囲炎
爪に副作用が出やすい抗がん剤の種類
皮膚の基底細胞の細胞分裂や増殖が障害されたり、メラニンを生み出す細胞(メラノサイト)が活発になったり、爪の成長が障害されて引き起こされています。
抗がん剤で生じた爪の変化は治療が終了すれば、元通りに再生されますが個人差があります。
———爪に副作用が出やすい抗がん剤の種類——–
・5FU系(フルオロウラシル、TS-1、カペシタビンなど)…爪が黒ずむ事が多い
・タキサン系(ドセタキセル、パクリタキセルなど)…爪に筋が入ってデコボコした状態になる、色素沈着、剥離、爪甲下出血
・分子標的薬(EGFR阻害薬)…爪が薄くなる、先端が欠ける、爪の変形
・マルチキナーゼ阻害薬…手足症候群が重症化して、爪の脱落が生じる場合がある
巻き爪・爪ケア
爪の変化として「巻き爪」も一つの症状にあります
巻き爪による痛みや皮膚に刺さることで皮膚を傷つけてしまうことによる感染のリスクもあります
当店は抗がん剤治療中の巻き爪補正や爪ケアで通われている方も多くいらっしゃいます
症例1)抗がん剤治療中に他店で巻き爪治療されていた患者様
痛みの改善なく、巻き爪の角度も進行していたためご来店。
当店でしっかり補正し、当日に痛みも軽減しました。
体調を優先に考慮しながら、痛みなく生活できるようになりました。
症例2)抗がん剤治療中、爪も厚く変色、痛みが生じる
爪下、サイドの角質のお掃除をメインに施術。
自宅では保湿をこまめに行ってもらう
定期的にケアしないと元に戻ってしまいますが、爪の状態も良い状態を保てております
☆様々な身体症状がある中、1つでも苦痛を緩和することで日常生活が送りやすくなります。
私たちの技術にお任せください!
日常の爪ケア
症状を出来るだけ予防していくためには意識的にケアすることが大切になってきます
●清潔
●保湿
・乾燥は変形した爪の部分にひび割れを生じやすくなり剥離や脱落の原因になります
・ハンドクリームとネイルオイルは毎日、適宜、保湿に心がける
・水仕事、手洗い後、入浴後は水分を抑えるように拭き、こすらないようにしましょう
●保護
・保湿後は皮膚を保護しましょう(綿の手袋や靴下など肌に優しい素材)
・爪の長さに注意し、爪やすり(ファイル)で爪を整えましょう
・アルコール(消毒)は刺激になるので避けましょう
・爪が割れやすくなったり、薄くなたら、ベースコートや液体絆創膏を塗って保護する方法もあります
・割れ爪を繰り返す場合は、当店では割れ爪補正もしております
・伸縮粘着包帯で爪のひっかかりを予防する方法もあります
・浸出液や出血、強い痛みを生じたり、爪が剥がれてしまう方もいます。
冷やすことで予防できる場合もあります!
病院では抗がん剤の点滴中にフローズングローブ・ソックスで手足を冷やし、重篤な爪の障害の予防を図っているようです。ご自身の持ち込み可の病院もございます。
抗がん剤治療中でお悩みの方は是非、ご相談ください
お身体の体調に合わせ、施術内容やケアのご相談もしっかりサポートさせて頂きます
最後までブログをお読み頂きありがとうございました